なぜだかわからないが、奈良デートで彼女との仲が深まったような気がした、それは別れ際に彼女が言った「私、結婚したら奈良に住みたいな」が胸の中でずっと響いているからなのかもしれない。私は自分が育った奈良という町がとても好きだ、楽しかった青春時代、奈良で過ごせて良かったとしみじみ思う。
結婚してから住むところなんて考えたこともなかった。転勤が多いので勤務先次第で住むところは決めるものだと思っていた。住むところなんてどこでもよいや。バツイチの独身男性にとって、まずは通勤を楽にしたいので、基本は駅から徒歩3分以内で、食べることが一番重要であったのでスーパーや飲食店の近くでと探していた。家族がいれば当然、子供の通学のことや奥さんの通勤、お買い物等を考えて決めるのだろうし年寄りでもいたら病院の近くとかで探すのだろう。
駅前などは喧しいし子供の環境には良くなだろうから駅徒歩8分くらいで探すのだろう。
結婚してから住むところ? 奥さんの実家の近く。思い付くのはそれくらいか。奥さんも奥さんの両親も喜ぶだろうし子供が出来てからは何かと便利なはずだ、預かってもらったり病気したりしたときに知恵を借りたりできるからだ。
他には?
奈良か? 奈良に住めるのはありがたいかな。
通勤は今も奈良から大阪市内まで通っているが一時間半くらいかかっている。
以前にこんな経験もした、東京へ転勤になり転勤先に挨拶にいく日に家探しの段取りをした、グループ会社の◯◯開発という会社が不動産の斡旋をしてくれるので、営業の人にぶっちゃけて希望を言ったら埼玉県で探してくれた。3つピックアップしてくれた中から選んだ。池袋へは東武東上線で20分の朝霞というところに決めた。新築2階建てのハイツの1階だった。しかしながら失敗だった。家族も居ないので学校や病院などを気にすることはないのだが、何が失敗したかというと、仕事の内容が最初の1ヶ月は会社へ普通に通ったが1ヶ月ほどしてからはほとんど毎日出張だった。最初は宮城県を担当したので日曜日のお昼には家を出て夕方には宮城県入り。日曜日中に宮城県入りすればよいのだが、あまり夜遅いとかえってしんどいので夕方に着いてホテルにチェックインしてゆっくり美味しいものを食べるようにしていた。ストレス発散の為に。
そして一週間仕事して金曜日の夜に自宅に帰る。そんな生活だった。土曜日は家でゆっくりして日曜日のお昼にはまた宮城県へと向かう。
何が失敗かというと要するに新幹線か空港の近くに家を借りれば良かったという話だ。仕事内容までよく調べて家を決めなくてはならないなというお話でした。
続きはまた明日。
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